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国府がある神社ということで、武蔵国内に古くからある神社を統べる存在として、府中の大國魂神社は、別名、武蔵総社とも呼ばれていた。
律令国家だった昔、都から全国に国司が派遣され、国司はそれぞれの国の国府で政務を行った。
そして毎年の祭事として、国司は国内の主だった神社を参拝しなければならなかった。
しかし国内に散在する主要神社を毎年全て廻るのは国司の負担となっていた。
そこで多くの国司たちは、国内の主だった神社を、全て国府がある街に統合して、国府の近くにある総社に参拝すれば、国内の主だった神社に参拝した事となるように工夫したのであった。
大國魂神社とは、そのような経緯で建立された神社であった。
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