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「変態か、おまえは」 「変態ですよ、先輩に関することなら。それっくらい、惚れているんです」 「ぐっ」  真剣な顔の成留に、奏は壁際に追い詰められた。 「ねえ、先輩」  しっとりとした真摯な声で成留が言う。 「俺、先輩が好きです。先輩が心配していたこと、俺、クリアしましたよね? だったら先輩、もうなにも気にせずに俺と恋人としてふるまえるでしょう。意地を張らなくてもいいんですよ。――それとも、先輩。俺と本気で付き合いたくないから、ああいうふうに言っていたんですか?」  不安に揺れる成留の瞳に、奏の心がグラグラ揺れる。見ていられなくて、奏は視線を落とした。 「俺は……」  奏の視線をすくい上げ、成留はさみしげな微笑を浮かべた。 「好きです、先輩。……ううん、違うな。…………奏、愛してる。毎日キスをさせてください」  乞うてくる成留に、奏の心がキュンと熱く絞られる。これじゃ、まるでプロポーズみてぇじゃねぇか。  成留はさきほど介護がどうのと言っていたから、そのつもりなのかもしれない。これは腹をくくって男らしく、正直に気持ちを打ち明けねぇとなと、奏は顔を引き締めた。 「成留」  唇を湿らせて、奏は成留を見つめた。 「俺も、おまえに惚れてる。一生、俺のうまい飯を食わしてやるよ」  ぱあっと全身を喜色に輝かせた成留は、奏を抱きしめた。 「それじゃあ、ご飯でもトイレでもいいから、さっさと済ませてベッドに戻りましょう! もう俺、うれしすぎてガッチガチになっちゃいましたよ。今日は一日中、奏のこと食べていたいです。ああでも、ベッドじゃなくても別にいいかな。そっちのほうがむしろ興奮するかも……。昨夜みたいにトロットロの顔で甘えられたいなぁ。――ねえ、奏はどんなプレイが好きですか? 俺のをしゃぶってくれたこともあるし、昨夜も途中からすっごく積極的だったから、上に乗ってもらうのもいいかな」 「っ、な、おま……、なに…………」
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