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「陸は関係ないだろ!手、出してんじゃねぇよ!」 「ちょっと触っただけだろ!それくらいで倒れるこいつの方が弱すぎんだろ!」 「弱いのはどっちだよ!ちょっと練習についていけなくなったからってサボってレギュラー落ちして、挙句やっかみにくるとか、ダセェんだよ!」 「やっかんでなんかねぇだろ!」 「は!?これがやっかみ以外のなんだってんだよ!」 完全に収拾がつかなくなってしまった。 いつも周りのことを気にかけ、頼りになる矢上だが、今は頭に血がのぼって周りが見えていないようだ。 二人の間に入っていくのはすごく怖い。さっきみたいに怒鳴られ、突き飛ばされるだけでは済まないかもしれない。だけどこのままにしておくわけにもいかない。
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