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翌朝、キッチンで目玉焼きを焼いていると、蓮と海が姿を見せた。
「りっくんおはよう!」
「おはよう蓮くん」
さすが子供、朝から元気いっぱいだ。
「りっくんおはよう」
「おはよう海。昨日は眠れた?」
「ベッドから落とされた」
「え!?」
思わず蓮を見ると、気まずそうにすいっと目を逸らし口笛を吹きはじめた。
寝相が悪いとは聞いていたが、まさか隣で寝ている海を蹴落とすほどだとは思わなかった。朝から海の雰囲気がなんとなくご機嫌ななめなので、しかたないなぁ、と息を吐き、蓮に神崎を起こしてくるように頼むことにした。昨日は一日中動いていたので、日頃の疲れが出たらしい。陸が起きたときも、神崎は隣でぐっすり眠っていた。起こさないようにベッドから抜け出そうとして、昨夜の影響からか身体がだるく、少しぎこちない動きになった。ぎしりとベッドが軋んだ音を出したときは起こしてしまったかとひやりとしたが、まったく目を覚ます気配はなかった。
ギリギリまで寝てもらおうと思っていたが、さすがに時間が迫ってきた。
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