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1. 鳥と空と太陽
藤城雪にとって一週間で一番辛いのが金曜日だった。
朝からキッチリ5コマ全てに講義を入れていた。
最後の5コマ目はゼミ担当の池田先生の授業だ。
やたらと多いレポートを他の講義とのバランスを取りながら毎週何とかこなしているのが実情だった。
しかも少人数の授業のおかげで90分の間もずっと集中していないと、急に「藤城どう思う?」なんて質問が飛んで来るのだ。
だから週の一番最後の講義こそが、雪にとっての最大の苦行だった。
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