第2章

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彼はこのサファイア国の第一王子、アッサム・T・サファイア。 次期国王として国内外問わず有名である。 その理由は、頭が良く17歳という年齢であるにも関わらず多くの公務をこなし、次期国王として国民からの人望が厚い、そして何よりもおとぎ話の王子様そのまんまの容姿であるからだ。 「佐藤…美龍空君…だよね?」 王子が恐る恐るたずねるので、美龍空は不思議そうにそうですけど…とこたえる。 すると王子はぱあっと表情を明るくすると、流れるような動作で美龍空の手を取る。 「君に!会いに来たんだ!」 王子スマイルの破壊力に間近であてられ、手を取られたことにさえ一瞬気づかなかった。
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