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「なぁ、何飲んでんの?」
カップを両手に包むように持ち、ちびちびと飲みながらパソコン画面とにらめっこしていると、研究室の扉に同じ歳くらいの男が立っていた。
ブロンドの少し癖のある柔らかな髪にキリッとした目鼻立ちとスラッとした長身はそのへんのモデルよりもかっこいい。
着ているものは上質な素材と見て取れる。
美龍空はその男とは初対面だったが、彼のことはよく知っていた。
美龍空は持っていたカップをテーブルに置き、男をまっすぐと見ると一言。
「僕の研究室に何か用ですか?王子」
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