264人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「俺と、付き合ってくれないか?」
は?この王子様は何を言ってるのか。
美龍空はこの突飛なことをいう目の前の人物に目を丸くする。
「僕…男ですけど…」
「うん、知ってる。」
「今、会ったばかりだし…」
「時間なんか関係ないよ?」
「お互いのこと何も知らない…」
「これから知ればいいよね?」
通じない…。
この王子様は美龍空の説得などものともしない。
この自信はどこから来るのだろう。
確実に美龍空が付き合うと思っているのだろうか。
彼は今まで生きていた中で、自分の思い通りにならないことは無かったんだろう。
だからこそ、初対面の男相手にここまで突拍子もない提案が飛び出すのだ。
最初のコメントを投稿しよう!