第2章

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「俺と、付き合ってくれないか?」 は?この王子様は何を言ってるのか。 美龍空はこの突飛なことをいう目の前の人物に目を丸くする。 「僕…男ですけど…」 「うん、知ってる。」 「今、会ったばかりだし…」 「時間なんか関係ないよ?」 「お互いのこと何も知らない…」 「これから知ればいいよね?」 通じない…。 この王子様は美龍空の説得などものともしない。 この自信はどこから来るのだろう。 確実に美龍空が付き合うと思っているのだろうか。 彼は今まで生きていた中で、自分の思い通りにならないことは無かったんだろう。 だからこそ、初対面の男相手にここまで突拍子もない提案が飛び出すのだ。
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