第2章

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「あ。いや、そういうことでなく…」 「アッサムは呼びにくいだろう? 俺のことは、アッシュでいい。 」 「王子…あの…」 「王子ではない、アッシュだ。 あと、敬語もなし!」 美龍空は必死に弁明しようとするも、話はどんどん進んでいく。 しかも、目の前の男は自分が王子という身分でありながら、ただの民間人である自分に愛称で呼ばせるだけでなく、タメ口を聞けと言う。 「僕を不敬罪に問わせるつもりですか?! 王子が王子である以上敬語を外すなど無理です!愛称も呼べません!」 美龍空はふるふると首を激しく振る。
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