第2章

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美龍空はふっと顔を上げて王子の顔を見た。 「分かった。約束するよ…アッシュ…」 観念したように、美龍空はアッシュに告げた。 すると、彼は今日一番嬉しそうな顔をすると、ありがとう!と言って美龍空をギュッと抱きしめた。 突然の行動に美龍空の心臓がはねる。 そんな、美龍空のことを知ってか知らずか、気の済むまで美龍空を抱きしめたアッシュは満足したというようにさっと美龍空から離れる。 そして、いたずらっぽく美龍空に笑いかけ、また来るよとだけ言い残して部屋を去っていった。
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