第2章

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残された美龍空の胸は先ほどのアッシュの行動のせいで早いリズムで刻んでいる。 違う、これは別にときめいたからじゃない。 このドキドキはきっと驚いたからだと美龍空は自分に言い聞かせた。 もうきっと会うことなんてない。 美龍空は目の前のカップを手に取ると、気持ちを落ち着かせるかのように少しぬるくなった中身をぐいっと飲み干した。
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