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「言い過ぎた、ごめん。
論文が進まなくてイライラしてたんだ。
今日はアッシュにあたってしまうかもしれない。
だから、今日はもう帰ってくれ…」
しかしアッシュは、じっと美龍空を見つめたままだ。
「え、何?」
美龍空は無言で見られていることに居たたまれず、アッシュに問う。
それでもアッシュはじっと美龍空を見つめるだけで何も言わない。
あまりにも綺麗すぎる顔で見られると、落ち着かない気持ちになる。
アッシュ?ともう一度名前を呼んでみても、何も変わらなかった。
この室内がここまで静かだと、通路を通る研究員たちの声だって聞こえる。
今この状態の研究員たちの声はあまり聞かせたくない。
美龍空は俯きがちにはぁと深いため息をつくが、ふとアッシュの謎の行動の意味に気付き、バッとアッシュを見た。
アッシュと目が合う。
アッシュは眉間にシワを寄せ、見るからに不機嫌そうな顔でこちらを見ていた。
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