第4章

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「いや、あの…アッシュ?」 「大丈夫、分かってる。 美龍空は俺のことどうとも思ってないって言うこともよく分かってる。」 誤解を解こうにもアッシュは美龍空の話には聞く耳をもってくれない。 アッシュは大丈夫だ、分かってると言いながらそれ以上美龍空から話を聞こうとせず、別の話題にすり替えてしまう。 弁明しようにも話をそらされるばかりだ。 ようやく、アッシュの話題も尽きて、誤解が解けると話をふった途端に、アッシュは時間だと言ってさっさと美龍空の元を去った。 あまりの速さに、一瞬頭がついていかず、ぽかんとしてしまう。 ようやく理解出来た頃には、アッシュはとっくに姿を消していた。 「ま、まぁ。明日また来るだろうし、その時にでも話せばいいか。」 美龍空はそう言うと、まだ真っ白な論文をみてひとつため息をついた。
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