第4章

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王子が来なくなってから、研究員は前ほどではないものの、美龍空への悪口は無くなったし、嫌な視線も無くなった。 完全ではないものの、元通りだ。  なのに、寝不足も腹痛も一向に改善されない。 美龍空も、アッシュがずっといた時には前の方が気楽だったと感じることはしょっちゅうだったが、いざそうなると何かが物足りないと感じ始めた。 アッシュのせいで進まないと思っていた論文はアッシュが来なくなっても白紙のまま進むことは無い。 頭では論文を完成させなければと分かっているのに、暇さえあればアッシュの事を考えてる。
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