第5章

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王子であるアッシュに軽口を叩くこの従者は側近のルシアン・ジェム・ダージリン。 アッシュとは一番年齢が近いために、昔から『学友』としてアッシュに仕えてきた、言わば幼馴染みのような関係だ。 少しばかりアッシュより歳上なので、アッシュにとっては兄のような存在でもある。 昔から仲がいいために、ルシアンには特別にタメ口が認められているので、アッシュもほかの従者にはしない親密な相談までしている。 もちろん、美龍空を好きになったときもすぐに相談した。 ものすごくからかわれたけど…。  美龍空に嫌われたと思ってショックを受けて帰ってきた日も、ルシアンはアッシュの話を聞いてくれた。
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