第一章 異世界に呼ばれて

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 龍介はスポーツ用品店の仕事を紹介されて、そこで仕事に励んでいた。  幸いこのスポーツ用品店の店員さんたちは皆いい人たちで、龍介はその人たちのためにも頑張ろうと、仕事にも精を出していた。  クラブチームのオーナーや監督をはじめとするスタッフたちも厳しくもいい人たちだった。この人たちとならと、龍介は夢を抱け続けられていた。  その監督は言う。 「サッカーしか知らない人間になるな」  それに伴い、読書をして読解力をつけなさいとよく言う。  監督の言う通りで、監督やコーチの指導や指示をよく理解しゲームに生かす人はよく読書し学んでいたし、チームワークもよくなるようにつとめていた。  そんなチームメイトをお手本に、図書館に通って読書にも励んだ。最初は何を読んでいいのかわからなかったが、「奇をてらわずに素直なものを」と哲学書などを中心に監督が教えてくれるおかげで今は本選びに迷うことはなかった。
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