3人が本棚に入れています
本棚に追加
自分をはげまして、暗くなっていたスマートフォンを目覚めさせる。ロックを解除したら、彼のプロフィール画面になった。部屋を出る前に、さんざんながめていたものだ。
上部は彼のプロフィール。下部は彼のつぶやきとか、友達とのやりとりとか、リツイートしたものとかが並んでいる。
さあ、押せ。フォローと書かれている部分をタップするのだ!
指先に力を込めて、画面に近づける。
そして――。
「ああー、ダメだー!」
ゴロゴロとベッドを転がり、うずくまる。どうしてこんなに悩んでいるのか。それは私が私を気持ち悪いと思っているから。相手にも、そう思われているんじゃないかと考えてしまうから。
自意識過剰。
ほんとそれ。
自分で自分につぶやいて、ツッコミもする。
彼のアカウントを知ったのは、単なる偶然だった。だけど勝手に私のアンテナが働いて、彼を見つけてしまったのかもしれない。
そう思うと、さらに自分が気持ち悪くなる。
フォローしている友達が彼のアカウントと会話しているのを、たまたま見つけてしまったのだ。
彼と友達の会話だけなら、私のタイムラインには現れない。だけど、つながっているもの同士の会話なら、私の目にも触れる。
私とつながっているふたりの会話が目に入って、なんとなくログを追ってみると、彼がいた。会話は3人でやっていたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!