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「そがん余裕かましとってよかとか?生田さん可愛かしモテるやろ絶対。お前がグズグズしとるうちに他の男に取られても知らんけんな!」
確かに明日美は可愛いし、性格も素直だし、モテる方だ。
中学でも人気があったのは知ってるけど、あらぬ噂をそれとなく流したりして、なるべく男を寄せ付けないように努力してきた。
今は女子高に通っているから、そこまで心配してはいない。
「明日美は変な男に引っ掛かったりはしませんよ。それに約束もあるし」
約束とは、俺が明日美に誓ったように、明日美も俺に誓ってくれたんだ。
『私も高校生のうちは彼氏は作らんよ』
高校を卒業したら、その時はその時。
その時の状況に応じて、最善策をまた考えるだけだ。
「変な男には引っ掛からない、か。大した自信だな。じゃあ……俺だったらどう?もしこのまま未来ちゃんが俺の彼女になってくれんとなら、未来ちゃんのことは諦めて明日美ちゃんにアタックしようかな。御子柴の彼女じゃないんだったらいいよな、俺が明日美ちゃんを彼女にしても」
……なんだって!?
「先輩が好きなのは青柳さんでしょ。冗談はやめてください。それに……」
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