おまえが力士に首折られろ

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 そうこうしている間に月日が流れ、ますます連絡が取りづらくなっていき、ぼくたちの関係は消滅していた。  今にして思えば、あの日彼女はぼくを試したのだと思う。  ぼくが彼女の望むトスをちゃんと上げられる男かどうかを。  そしてぼくは、その期待に応えられなかった。
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