設定・プロット 前章(鬼女編)

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設定・プロット 前章(鬼女編)

 現代・東京 ある日、都心のビル街の路地の一角で、猟奇的殺人事件が起こる。首を力で捩じ切られたと思われる死体とその現場に血染めの文字で残された「罪を忘れるな!」の文字。立て続けに発生する異様な殺害方法の猟奇殺人事件に、その犯人を追う特別チーム、第三の眼(サード・アイ)が組織される。 第三の眼(サード・アイ)景美正徳(かげみ まさのり)を最高指揮官としその指揮の元、事件現場付近の証拠から、監視カメラや目撃者の証言から、事件発生前に『容姿端麗な鬼の姿をした女』が空間を引き裂くように現れる事実を確認し、鬼女達がこの日本で残虐な殺行為と略奪行為を行っていると推測する。 時の内閣総理大臣、竹林 信二 (タケバヤシ シンジ)は先代総理から引き継いだ極秘文書、オペレーション〝カイム〟の中に、この国にある桃太郎が鬼ヶ島から持ち帰った鬼女達の優れた知恵と技術は、技術立国日本の礎となっている事実といつか報復に鬼女達が現れる事を知り、その時が来たことを覚悟する。鬼女(きじょ)たちが桃太郎に持ち去られた宝を奪い返しに来る現代がやって来たのだ。 元々は鬼女たちのものであった、日本の祭りごとを司るとされる念水(この世の事象をコントロール出来る力を宿す水)は、東京の特殊地下施設に保管され、鬼女達の侵入を防ぐ玉帯水(ぎょくたいすい)で守られ、その守り人たる一族と日本政府に管理され護られており、その使命を担う一族、水虎家の末裔で現在の当主、水虎明日架(すいこ あすか)を守る為に、又、東京の天の四方の守りを司る四獣の一人として、東の蒼龍、黍桃太(きび とうた)は、明日架を守る事と条件に、明日架の父から授かった念水の力(念水をその身体に取り込んだ後、忠誠を誓う事で念じた思いを具現化する能力。人の身体の大半を占める水に念水を加える事で特殊な波動を生み出し、体内の水を使い文字で表された思いを乍ら具現化出来る技。例えば、攻ならば剣、守なら盾が物体化して現れる)とエセックス(桃太の能力で仁の文字を具現化された犬のような造獣)・ブレーブ(桃太の能力で勇の文字を具現化された雉のような造獣)ウィズダム(桃太の能力で智の文字を具現化された猿のような造獣)を使い明日架を守る為に仕えていた。
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