超電磁戦士 スーパーサンダー

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 スポンサー収入なんて雀の涙ほどしかないよ。ウルトラマン、スーパーマン、仮面ライダークラスは別だよ。彼らみたいな大師匠になったら一回の闘いで一般人の平均年収稼ぎだすからね。でも俺たちのギャラなんて哀れなもんだよ。  てなわけで、俺たち正義の味方はバイトで生計を立てている。身体能力は異常に優れてるから、引っ越し屋、鳶職、スタントマンなどを選ぶ連中が多くて、報われない正義の味方稼業に見切りをつけてバイトを本業にする奴らもかなり多い。  俺はといえば、愚痴は言うもののこの仕事が気に入っている。自分で言うのもなんだけど、純粋に正義を愛してるんだ。  念のため言っておくけど、ファンの女の子をつまみ食いできるから続けてるわけじゃないよ。いや、マジで。  だから、バイトも正義の味方稼業にプラスになりそうなのを選んでるんだ。  デパートの屋上なんかでやってるだろ。いわゆる何とかショーってヤツだよ。仮面ライダーショーとかウルトラマンショーとか、あれね。  このバイトは勉強になるよ。子供たちの反応が生で感じとれるからね。どんなアクションがウケるのかも体で覚えられるし。わざと非効率的な攻撃をしたり苦戦したほうが盛り上がるみたいな姑息な知恵も学んだ。  でも、それだけじゃない。このバイトで俺が一番気に入ってる点は、悪の組織の連中が怪人役のバイトをしてたりするところなんだ。奴らは奴らで財政に困ってるんだろうね。  もちろん、お互いプライベートだし本気で闘ったりしないよ。お互いに切磋琢磨してレベルアップできるところがいいんだ。それに悪の組織の女の子って結構セクシーな子が多いしさ。  念のため言っておくけど、俺がこのバイトをしてるのは正義の味方稼業の勉強のためだからね。  悪の組織の女の子をお持ち帰りできるからじゃないよ。いや、マジで。 《終》
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