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閻魔「なんじゃ」
青鬼「大洞には、舌の下に舌がありました」
閻魔「! 二枚舌か。それも引っこ抜いてしまえ」
青鬼「はっ」
青鬼、退場。
大洞の声「二度と立候補なんかしないから~。………(沈黙)………ウゲェーーー」
シーンと静かな裁判所。
閻魔のため息がもれる。
閻魔「地獄で修業積んで、人の痛みのわかる政治家になって転生せよ」
閻魔、コンニャクを楊枝で突き刺し、口に持って行って、しみじみと
閻魔「浜の真砂は尽きるとも、世に嘘のネタは尽きまじ」
閻魔、蹴兵衛を見る。
閻魔「ニンタン、ダブルだぞ」
蹴兵衛、尻尾を振ってうれしそう。舌なめずりする。
閻魔、コンニャクを食べる。ちょっと苦そうである。 (了)
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