第1話「政治家・大洞佑太」

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☆主な登場人物  閻魔大王……冥界の王。死者の生前の罪を裁く裁判官。コンニャクが好物。  赤鬼…………閻魔大王の手下。  青鬼…………閻魔大王の手下。  蹴兵衛(けるべえ)………地獄の番犬。嘘をついた人間の舌が好物。  第1「政治家」登場人物   大洞佑太(58) ………………政治家。元総理。    大洞友代(52)(42)(32)……大洞の妻   大洞サクラ(25) ……………大洞の娘   ○暗闇    遠くから男(大洞佑太(58))の声。 「放せっ、私を誰だと思ってるんだっ」     ○最獄裁判所・外    金閣寺そっくりの建物。    白い経帷子・額に四半を付けた大洞佑太が青鬼に両腕を掴まれて引立てられてくる。 大洞「鬼の着ぐるみなんかで怖がらせようとしても無駄だぞ。俺は、永田町の鬼と言われた  男だ。総理大臣まで勤めた男なんだっ」 赤鬼「つべこべ言わずに、とっとと入れ」 大洞「どこなんだ、ここは」    青鬼、あごをしゃくり、看板を指す。   「最獄裁判所」の看板。 大洞「(読む)さい?」 青鬼「さいごく裁判所。閻魔大王様がお待ちだ」
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