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敷地内の車道を挟んで渡されたガラス張りの連絡通路に一人の男が現れた。それは色白の優男だった。 埃を被った何かのガラス片がギリギリと靴底で音を立てて砕ける。 どこか物悲し気な視線を漂わせていた男は中央の辺りまで進むと、手すりに被っている埃など構わずに寄りかかり、その目を閉じた。 誰もいない廃墟にただ一人、佇むだけだった…
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