201人が本棚に入れています
本棚に追加
/2881ページ
お父さん大好き!
「チノ…オレ、大丈夫かなぁ…。いや、オレのことよりも由紀先生だ。由紀先生にはあの園を辞めて貰いたくないんだ。だけど彼女は後先考えなかった。もしオレが完全なひとり身なら問題なかったのだがな…悪魔や天使、死神なら大丈夫だが、ヒト相手は少々厄介だよ…」
オレはチノを膝に抱いて、人生相談を受けてもらっている。チノは終始笑顔だ。
「…うーん…チノ、知らなぁーい!」
チノはオレの膝から飛び降りて走り出した。堕天使の控え室に行った様だ。オレは満を持して、堕天使の控え室を訪ねた。オレはかなり情けない…
「…入っていいか…」
ノックをしたのだが返答がなかった。ドアを開けてみるとみんながヒソヒソ話をしている。オレが部屋に入ってもやめない。オレは、無視されているのか。ついに堕天使たちに愛想を尽かされたのかぁー! オレ最大のピーンチッ!!
「功太さん、大丈夫なの…きっと、うまくいくからね」
「マノン…ありがとう…さっきはチノにちょっとだけひどいことを言われたんだ…マノンは優しいね」
「じゃぁ、私も知らなぁーいっ!」
ああっ! マノンまでっ! みんな! オレを助けてっ!
「ハッ!!」
最初のコメントを投稿しよう!