お父さん大好き!

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 オレはベッドで眼が覚めた。オレの寝室だ。隣には安理、その隣には友梨がいる。あんなことがあっても友梨は変わらない。「仕方ないんじゃなぁーい。勝手に惚れられちゃったんだから」友梨らしいひと言だ。    だが、悦子はそうは行かない。なぜだかオレが叱られた。「コーちゃん、いい男過ぎるからよっ!」それは半分、デヴィラのせいです…。だが、オレの許せる範囲の責められ方だったので、オレとしては安心した。しかし彼女は、どういうつもりだろうか。今日も出勤してきて、出来上がったばかりの部屋の飾りつけの相談をする予定だ。 「…あっ! お父さん、昨日は申し訳ございませんでした。私、どうかしてました。本当に許してください」  由紀に何度も頭を下げられた。洋介と早苗は、由紀を温かく迎えたようだ。 「洋介さん、オレ、どうすればいいと思いますか…。由紀さんにここを辞めてもらいたくはないのです。彼女はもう変わったはずなのです。今までは手を抜いていたというか…いい保育士ではなかったそうですが、昨日はそうは見えませんでした」  洋介はオレの話を聞いてくれて、アドバイスをしてくれた。     
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