死神仕事の特別な条件

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 イザーニャのフロアに戻ったオレ達は愕然とした。 「なんだまだ全然じゃないか! 何をしていたんだ! 命令を出せ! すぐに行く!」 「…すまん… …ひとつでも多く回収してくれ…」  魂回収の作業は全く進んでいなかった。ここの死神たちは何をしているのか。これほど大勢の魂が迷ってしまうと最悪同人数の死者が増えてしまう可能性が発生する。悪霊の出現。これだけはどうしても避けたいのだ。    オレと悦子はすぐさま飛び上がり、比較的魂の多い場所に突っ込む。一度突っ込んだだけで、数百の魂を回収できる。オレ達は十数回これを繰り返し、なんとか一段落付けるようになった。
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