プロローグ

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ほんの数分、いや数秒だったのだろうか、 時間の感覚が全くわからない。 これは一体なんなのか。 オレは今、眠いのか。 そうだ、これは眠気だ。 今日の睡眠時間はたったの三時間。 今から数時間後に出社しなければならない。 家に帰って、少し寝ることにしようを思い、オレは椅子から腰を上げようと思ったが、何かに取り付かれているように腰どころか足にもチカラが入らない。 オレはきっとこのまま眠ってしまうのだろうと感じた。 オレの視界が、コーヒー色の闇に染まった。
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