ネバーランドで恋したあなたへ。

夜夢見

夏帆さんと大山さんの前にはたくさんの空いたグラスが並んでいて。

とても楽しそうだった。

「ねー咲良は彼氏とかいないのー？」

夏帆さんと恋バナをするのは初めてだ。

「あ、えーとそういう人はいないです。」

私は正直に話した。

「そーなの？だったら俺と付き合う？」

いきなり同じテーブルで飲んでいたたまにゴンドラの整備に片寄さんとたまに入る男性が手をあげてきた。

私はどうしようかと困っていたら…

「|深澤(ふかざわ)、酔いすぎだ。」

横からすっと片寄さんが助けてくれた。

「咲良ちゃん、楽しんでるかの？」

私は片寄さんにお礼を言おうとしたけれど。

ゲンさんが私たちのテーブルに来て話かけてくれたから、言うタイミングがなくなってしまった。