39人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、あの送ってもらってすみません!」
「いや、大丈夫だ。俺もこっちだから。」
私の歩幅に合わせて歩いてはくれているけど。
何を話したらいいの!?何か話題は…
「み、みなさんいい人たちですね!とても話しやすかったですし。」
「あぁ。」
会話終わってしまった…
「さ、さっきはありがとうございました!」
「あー、深澤のことか。アイツいいやつなんだけど酔うとちょっと軽くなるんだ。」
「そうなんですね…」
私の歩くスピードが遅くなったのを見て。
「大丈夫か?ちょっと座るか。」
「は、はい。」
情けない…そんな飲んだのかな私。
私が座っていると、片寄さんがペットボトルの水を渡してくれた。
「…気にしなくていいから。」
「はい…すみま、」
「謝るの禁止」
私はずっと下を向いていたけれど、片寄さんの目を見てありがとうと伝えた。
そしてまたまた、無言に…
一体どうすれば。
「あ、あの!片寄さんは彼女いるんですか!?」
「え?」
「あ、いやあの、ちょっと気になりまして。」
酔った勢いとはいえ。
何聞いちゃってるんだ私!
「いない。というか、女は苦手だ。」
「苦手…なんですね。それは…私もですか?」
最初のコメントを投稿しよう!