星空願

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星空願

7月 遊園地には七夕イベントで、いろいろなところに笹が飾られていて。 中央にはお客様が短冊を書けるスペースが作られていた。 「咲良シフト希望出せる?」 「は、はい!」 今日の仕事が終わってロッカーで着替えていると、夏帆さんが来た。 私は夏帆さんにシフトの希望をだした。 「あら、結構入れるんだねー。」 「もうすぐ夏休みですから。」 「そっかーもうそんな時期だよね。んじゃぁ、いっぱい入ってもらっちゃおうかな。結構みんな早番希望だから、遅番いなくて。」 たしかに朝から入って夕方で終われる早番は魅力的だけれど。 「私、遅番大歓迎です!」 私は毎年夏休みの朝はスーパーの品出しのバイトに入っていたから。遅番の方がよかった。
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