星空願

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「咲良ちゃん!」 私が従業員出入口を開けようとしたところで、後ろから深澤くんに呼び止められた。 深澤くんは2週間前の飲み会の後からミニゴンドラに整備で入ってもらう時とか。 同い年だということもあって。 時々話すようになった。 「今帰り?」 「そうだよ。深澤くんも?」 「そう。ねぇ、もうこれ書いた?」 深澤くんは1枚の短冊を私に見せてた。 イベント広場の短冊が従業員にも1枚ずつ配られていた。 私たちも書いて吊るしていいよと。 「私まだなんだよね。」 かばんの中にしまったままだった。 「そうなんだ。俺今から吊るしに行くんだけど付き合ってくれる?」 「いいよ。」 私たちはイベント広場へ向かった。
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