星空願

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まだ仕事中の作業着姿だった。 「あの、この間はすみませんでした!」 私は飲み会から、ずっと片寄さんに会って謝りたいと思っていたのだけれど。 全然会えなくて。 「謝るの禁止って言ったよな。別に気にしてないし。」 「だけど、私…全然覚えてなくて。」 片寄さんはうーんと少し考えると 「…君は急に立ち上がって暑いと言い出して脱ぎだした。俺が君をとめると急に寝だして。仕方がないから大山に電話して…」 「え!それほんとですか!?」 私そんな恥ずかしいことしてたの!? 「…悪い冗談。」 「ほんとは、すやすや気持ちよさそうに寝てたから。ミニゴンドラのリーダーに連絡とって迎えにきてもらった。以上。」 「だから、もう気にするな。」 私があたふたしていたのをみて満足したのか、 片寄さんはふっと笑ってくれた。
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