星空願

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あれ…なんだか… 「あ、あの!」 「咲良ちゃーん!」 後ろから短冊をつけ終わった深澤くんが追いかけてきた。 「あ、片寄さんお疲れ様です。」 「お疲れ。それじゃぁな。」 片寄さんは背中越しに片手をあげて仕事に戻っていった。 「咲良ちゃんは片寄さんと仲良いの?」 「え、なんで?」 私たちは駅まで一緒に帰ることになって、並んであるいる途中に深澤くんから聞かれた。 「いや…この前一緒に遊園地まわってたって聞いて。あとこの前も一緒に帰ってたからさ。」 「きっと、たまたまだと思う。」 そう、あったら話す程度だし。 遊園地まわったのだってタオルのお礼だし。 それに私迷惑かけっぱなしだし。 きっと呆れられてる… 「そっか。片寄さん31歳で大人だし、ちょっととっつきにくいけど、仕事すげーできてまじ尊敬なんだよな。」 「そうなんだ。」
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