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雨揺心
じめじめする日が増えてきた。
春から始まった遊園地は梅雨になろうとしていた。
先月、片寄さんとは一緒に遊園地をまわって以来、時々話すようになっていた。
「榊原さん、どうした?」
「はい。あの…少しゴンドラから変な音がするような気がして。」
私が指摘したゴンドラを素早く見てくれる。
「少し時間かかる。少し運休できる?」
「はい!」
私はすぐに夏帆さんに運休の旨を話して、アナウンスを入れた。
平日ですいている時間だったから、お客様にそんなに迷惑かからなくてよかった!
片寄さんは仕事熱心で、絶対手を抜いたりしない人だった。
その姿に目が離せなくなることも…
ってどうしちゃったんだ、私!
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