60人が本棚に入れています
本棚に追加
序
ザーッ
雨が降り頻る曇天の中…
カタンッ
一人のスーツを着た女性が、バックから剃刀を取り出す。
ポイッ
無造作にキャップを投げ捨てると…
…必要とされないなら生きてる価値など無い…
ザシュッ
女性は首筋を、剃刀で斬りつけた。
ブシュウッ
ドサッ
血が噴水の如く吹き出し、女性は倒れた。
ポウッ
そこへ、無数の小さな光が出現し…
『必要とされないなら…必要としてくれる世界に連れて行ってやる。
そこで人生をリセットしな』
光の一つが、眼帯をした青年の姿に代わると…
あっという間に女性は姿を消し、血溜まりのみが残された。
最初のコメントを投稿しよう!