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「……あんたの忠告…有り難い事だが俺達は俺達の決まりで覚悟もある。
…悪いが、昔話聞かされても響かねえよ」
土方はクスッと笑って加藤に答えた。
「…忠告？忠告したつもりは無いぜ？
言った筈さ。これはただの戯れ言だとな…悪りぃ、邪魔したな…」
苦笑して加藤は土方に言うと、立ち上がり背を向け歩いて行く。
田貫も加藤に従って歩き去って行った。
「…加藤清正…変な奴だ」
加藤の後ろ姿を見詰め土方は苦笑する。
「でも…心に響いたよ。悲しいね…好きな人を処刑する何てさ…」
悲し気な表情で沖田は呟く。
「…好きな奴を…」
「処刑…か」
下に俯くと、平助は泣きそうな顔になり斎藤は目を細めた。
「……」
刀歴が長い堀川は、京で様々な戦国大名達の生きざまを見てきたので…
黙り込んだまま虚空を見詰める。
「…人の悲恋と、命の華…ずっと隣り合わせかよ…やってられねぇな」
苦笑して兼定は溜め息をついた。
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