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数時間後…
「ゲーム…ゲーム…へ?」
意気揚々と秀吉がゲーム専用の部屋に入った途端…
『チャライャラチャラチャチャラー♪』
ロックな音楽とスタッフロールが画面に流れていた。
「お?秀吉、お帰りなさい」
笑って竹中が出迎える。
「これは…これは…太閤殿下お帰りなさいませ」
気付いた官兵衛も恭しく頭を下げ出迎えた。
「今…戻ったんじゃが…お前ら…」
二人が手にしているのはゲームのコントローラー…。
「まさかゲームをしちょったんか?」
びっくりして秀吉は目を丸くする。
「うん。悪いけど先に全面クリアさせて貰ったよ」
笑顔で竹中は秀吉に答え…
「セーブしたら直ぐに終わりにしますので…暫しお待ちください」
テキパキ黒田は秀吉に言うと、エンディングをスキップしセーブした。
「…全面クリア…一晩でか?」
びっくりして秀吉は固まる。
「…あっ、そうそう…秀吉、皆弱かったから…ちゃんと装備と武器強くしなきゃ駄目だよ」
意地悪そうに笑って竹中は秀吉に囁く。
「ぬあっ!?」
びっくりして秀吉は目が点になり…
「それでは失礼します…」
「おやすみなさーい」
黒田は頭を下げ、竹中は笑いながら退室した。
早速確認した秀吉は、他のキャラクターが(愛奈と秋田除き)全て国を奪われ足軽になっている事が分かった。
政宗の場合は一番酷く…
「なんや…村人Aなんて…俺初めて見ましたわ」
久々に長期遠征から戻った山崎が笑って言うと……
「やっぱそうでっしゃろ?自分も見て吹き出してしまいましたや」
笑って明石も腹を抱えながらコントローラーを持っている。
「五月蝿いっ!!このダブル関西人!!」
涙目で政宗は二人を怒る。
「おー怖…」
「ほんに…東北の人は短期だから嫌どすわ」
「ほんま、ほんま。頭の血管短いちゃいます?」
「そうかもしれへんな」
山崎と明石は、ひたすら政宗を馬鹿にする。
「畜生…覚えていやがれ!!」
泣きながら政宗は部屋から逃走した。
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