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木から木へ飛び移りながら…
「…あーもう…しつこい…」
厚は後ろから問い掛けて来る初老の男性にイラつく。
シュンッ
「…!?」
目の前で厚の姿が消え、初老の男性は目を見開くが…
「おりゃっ!」
ドスッ
真上に移動していた厚は、短刀を構え上から初老の男性の頭に突き刺した。
ザアッ
厚の目の前で、初老の男性は砂に変わり消え去る。
「…やっぱ死人…か」
鞘に短刀を納めると、厚は目を細めた。
同じ頃…
廃墟となった寺院内を女性?は追われていた。
「待てっ!!逃がさぬ!!」
女中が低い声で叫ぶ。
「あっら?ん?野太い声…男ですやん」
笑って女性?は急に立ち止まると、髪止めを引き抜いて構え…
「がっ!?」
急に反応出来ず止まれなかった女性は、女性?に一瞬で首に髪止めを突き刺され絶命し…
ザアッ
死体は砂となり消え去った。
「死体使いなはるなんて…趣味わるいんとちゃいますか?
…松永ってオッサン…坂本はんから死んだ聞かされましたんやけど…胡散臭いで。
…おー怖怖、早いとこ厚と合流せなあかんな」
笑って女性?は薄く笑みを浮かべた。
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