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「坂本も武市も…朝尊もさ…良く気付いたな?俺に気付いて即座に演技をするとは…」
笑って弥七は二人に振り返った。
「なっ!?なんじゃって!?三人はずっと弥七さんの存在に気付いて演技をしちょったちゅーんかっ!?」
それにびっくりして陸奥は三人を見回す。
「弥七さんの気配に気付かないとは…まだまだ未熟だ」
呆れて朝尊は溜め息をつく。
ガーンっとショックを受け、陸奥は白目を剥いた。
「しかし…仲間の為なら殺す事も厭わない…新撰組は素晴らしい忍を持っている。
まだまだ半人前だが、鍛えれば俺も越えられるかもな。
……流石に風魔や服部、真田十勇士には敵わんだろうが…成長は楽しみだと思ったのは初めてさ」
嬉しそうに笑って弥七は四人に言った。
…どうか…間に合ってくれ!!俺達が行くまで!!
…死ぬんじゃねぇぞ!!皆…っ!!
山崎と厚は、闇夜を駆け抜けながら必死に願っていた。
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