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第七十二話私の命令を聞くが良い!!
「剣檄?」
愛奈の元へ向かって居た青年は気付いて目を細める。
……梵ちゃん居ない間に愛奈がヤバくなったら洒落にならねぇ…
早いとこ合流するか…
青年は溜め息をつくと、足早に藪の中を進むのだった。
「へーっくしゅん!!」
一方、笠間に居る政宗は湯船に入りながらくしゃみをした。
「緩いか?」
外で木をくべている愛染が問い掛ける。
「いんや?…丁度良い温度だぜ。
…誰か噂してんのか?」
政宗は首を傾けた。
同じ頃…
「てぇいっ!!」
「えっ!?」
愛奈は光忠の腕から身を乗り出すと、竹中から通信機を奪う。
「っ!?」
びっくりした竹中は目を見開く。
「姫…?」
無月もびっくりした。
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