第七十二話私の命令を聞くが良い!!

3/6
前へ
/857ページ
次へ
「父上が浅井長政とラブラブ…」 ショックを受け…重門は固まる。 「主…きっと戯れ言ですっ!お気に為さらずに!!」 慌て竜御前はフォローした。 『私達の軍勢は少数精鋭…けど皆が負傷していて駄目メンズ!!』 「ふむふむ…手負いって事ですか」 愛奈から聞いて島は楽しそうに笑みを浮かべる。 『それで?私達豊臣軍に何か御用が? だから連絡なされたんでしょう?』 …流石軍師島左近…面識はほとんど無いけど…時々現れて奏でる軍略は神業その物… 頭良さそうって思ったけど中々に頭良い… 唸り愛奈は目を細めた。 『私達の仲間が情報によれば…山の中で山賊と交戦中らしいの。 …だから時間が無い…けど、半兵衛は山賊の数が二千から三千居るって言ったけど…果たしてそうかしら?』 一生懸命に愛奈は島に問い掛けた。 「ほう?疑うその根拠は?」 楽しそうに島は笑みを浮かべ問い掛ける。 「この山の中で…密輸をして儲け…盗みを働いているのは事実だと思う。 …けど、此処は海から遠く離れた山の中よ? …貿易で稼げ、尚且つ退路を確保するなら霞ヶ浦や北浦、海を拠点に選ばないかしら?」 目を細め愛奈は島に答えた。 「「!?」」 「「!!」」 驚くべき推理に鶴丸、光忠、大倶利伽羅、一期一振は驚愕する。 …成程…姫はそう来たか… 納得して無月は頷き… …愛奈の奴…その知識一体何処で…? ……的を付いた考え方… 竹中と浅井も目が点に丸くなる。 『こりゃ驚いた。愛奈ちゃんの考えは正論だ。 しかし…何故それに気付いたんです?』 笑って島は愛奈に問い掛けた。 「日本の時代劇ドラマや、韓流時代劇…洋画のドラマや映画で密輸をする時…必ず犯人は海上に基地を用意していて…ボートで逃走するって相場が決まってるの。 …時代や状況で判断すれば容易に思い付くわ。 ちなみに…私は三国志と日本史大好き!!」 真顔で愛奈は解説しキッパリ好みを教えた。
/857ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加