第七十三話突きだ!串刺しだ!行くぜ!

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「うし…次は助太刀部隊決めるよ」 やる気満々に愛奈は皆を指差して言い放つ。 「…姫の好きに決めれば良い」 腕を組むと、無月は楽しそうに笑みを浮かべた。 「…海北様から御許しを得たことだし…私には明実の知識もある…まさに鬼に金棒とチョコレート!!」 ドヤ顔して愛奈はやる気満々になる。 ……鬼に金棒は分かるが… …チョコレート…好物だよね… 大倶利伽羅と光忠は、冷や汗を掻いてツッコミを入れる。 …明実の知識があれば… …我々の特性も行かせますな 鶴丸と一期一振も顔を見合せた。 「まず…機動と攻撃をトータルし、新撰組の土方さんと、兼定さん、堀川さんを二刀開眼メンバーとして…細川さん達をお助けに行って貰います」 真面目な顔をして愛奈は三人に頼む。 「拠点に突っ込んで助ける訳か…」 納得して土方は腕を組む。 「…分かったよ。僕達なら愛奈ちゃんの言った通り…攻撃も機動もバランスが良いからね」 やる気満々に堀川も頷く。 「任されたからには…キッチリ仕事させて貰うぜ。 俺は強くてカッコいい…愛奈がお気に入りだった兼さんだからな?」 愛奈に近寄ると、愛奈の頭を優しく撫でて兼定は愛奈に言う。 「…覚えてくれてたんだ」 嬉しそうに愛奈は兼定に微笑む。 「そこにいる日本号手に入れる為…池田屋一階やらされたしな…。 金の打刀最強の俺に掛かりゃ…何のそのだぜ」 笑って兼定は腕を組む。 「待て…聞き捨てならん。金の打刀最強は俺に決まってる…打刀最年少は下がってろ…」 眉間に皺を寄せ、大倶利伽羅は兼定に詰め寄る。 「…はっ!流行りの打刀は最年少だから強い!他に理由なんざねえよ!」 笑って兼定もふんぞり返って馬鹿にする。
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