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…斬るとするか…妻を侮辱するとは良い度胸だ…
…命知らずな日本号だ…爺も楽しむとしよう…
……市を侮辱するとは……
…その命…奪うまで…
…粉々にしてやんよ！！
……あはは！！マジでムカつく…好きな女侮辱されるとか有り得ないし…
「っ！？」
愛奈の後ろから凄まじい殺気を感じ、日本号は冷や汗ダラダラになる。
「…くっ…良いよ…もうおじさまで充分だ」
涙か雫か分からない物を瞳から流し、日本号は疲れて渋々認めた。
「ありがとう！日本号おじさま…！」
嬉しそうに愛奈は日本号に礼を言う。
…理不尽…理不尽過ぎるぜ…畜生…！！
内心男泣きして日本号は堪えた。
「次は囮決めます。囮は山賊の死人を引き付けつつ…豊臣軍の射程範囲内に誘導お願いします。
…長谷部さん、宗三さん、長政様、海北様、一文字さん、信義君お願いします！」
愛奈は六人に頼んだ。
「主命とあれば…拝命致しましょう」
恭しく頭を下げ長谷部は微笑む。
「囮…ですか。愛奈の命令なら従いますよ」
苦笑して宗三は頷いた。
「囮の役目、しかと務めさせて戴こう！！」
やる気満々に浅井は了承した。
「姫の命なら甘んじて受けましょう」
無月も喜んで頷く。
「…必ずや御期待に答えましょう！！」
「…お任せあれ」
信義と一文字は、頷いて微笑む。
「続けて…私達が居る本陣狙われちゃ危ないから…獅子王さんと頼政さん、薬研お兄ちゃんと不動お兄ちゃんは見張りを宜しくお願いします！」
四人を指さして愛奈は頼む。
「見張りか！よっしゃ！」
やる気満々に獅子王は頷いた。
『承知しましたよ』
獅子王の頭の上に乗ったまま頼政も返事をする。
「お任せ下さい！」
嬉しそうに不動は頷いた。
「…腕が成るぜ」
薬研も笑みを浮かべ頷く。
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