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「こんな使い方も出来るよ…」
笑って芦葉が手を嗅がすと、ポコポコっと大きな雪ダルマが出現し…
雪ダルマ達は武器を荷車に積んでいく。
「究極は便利やな」
感心して行長は頷く。
「そりゃね…力を使いこなせば朝飯前だよ」
笑って芦葉は得意気に鼻を鳴らす。
雪ダルマのお陰もあり、武器は全て積み終わった。
スッ
行長が手を翳すと空間が歪み穴が開いた。
穴が開いた先は、金色の茶室が見える。
「雪ダルマ達!御願い!」
笑って芦葉は雪ダルマ達に頼む。
雪ダルマ達は荷車を片っ端から茶室へ運んで行く。
「こりゃ楽や!」
座り込んで行長はニッコリ笑みを浮かべる。
雪ダルマ達の働きは素晴らしく、あっという間に荷車は茶室に満杯になった。
「どうする?手伝うの?」
芦葉は頭の上で腕を組み、行長に問い掛ける。
「そうやな…竹中様も三成も皆頑張って居ると思うし…わいらが手を出したらPRIDEを傷付けてしまうかもしれへん…難しいんや」
困った顔をして行長は溜め息を着く。
「確かに…じゃあ引き上げるとしますか?」
「そうやな…」
苦笑して芦葉が言うと、行長も頷いた。
空間の穴から茶室に入ると、再び空間が閉じ跡形も無く消え去る。
パリンッ…
行長と芦葉が居なくなった事により、氷が砕け散ったが…
バンッ
慌て神子田が武器庫に入ると、武器が無くなり藻抜けの空になっていた。
…己…してやられた…氷も刀剣の力か…
…くそっ…豊臣が動いているなら…死人を動員しなくては…
膝を着くと、神子田は悔しそうに拳を握り締めた。
同じ頃…
「加勢する…全て斬りまくる…ただそれだけだ!」
顎丸と細川の元へ駆け寄ると、大兼平は一瞬で太刀を出現させ鞘から引き抜いた。
「大兼平は純粋で扱う事に問題ない。まぁ…長持ちする漬け物石と思えば良い」
涼しい顔をして鴬丸も瞬時に太刀を出現させ鞘から引き抜く。
「待て…何故俺が漬け物石に例えられるんだ…?納得いかん…」
目を細め大兼平は鴬丸に言い返す。
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