第七十八話鬼三匹命欲しくない奴は掛かって来いや!!

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第七十八話鬼三匹命欲しくない奴は掛かって来いや!!

「歳さん、あっちから剣激が聞こえるよ。 多分…裏口と正面のど真中で山賊とやりあってるみたいだね」 山賊の拠点に向かって走る土方に、先に偵察をしていた堀川が報告する。 「細川さんは顎丸って言う源氏の刀取り返しに行ってるなら…裏口に居ると思うんだが…歳さんの考えはどうだ? 」 顎に手を当て考えると、兼定は土方に振り返る。 「俺も兼定の考えに異論はねぇ。堀川の考えは?」 頷くと、土方は堀川に聞く。 「僕も…異論は無いけど…ただ助けに行っただけじゃ数に圧される…。 …此処は、新撰組副長として…僕達のやり方で行こうよ」 真っ直ぐ二人を見詰め堀川は提案した。 「俺達のやり方…か」 「良いね…」 土方と兼定は、不敵に笑みを浮かべ頷いた。
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