第七十九話我が命じる!者共殲滅せよ!

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「はっ!」 馬の腹に鞭を打つと、石田は馬で山賊に突っ込んで行く。 「なんで馬に乗って居る奴が!?」 「知らねぇ!!斜面から急に降りて来やがった!!」 山賊達は混乱し、石田が馬で乗り回す度に散々となる。 同じ頃… 「何ですって!?裏口と正面から敵に攻められている!? 先程数を動員して押し返したんじゃ無いんですかっ!?」 部下の報告に、神子田は立ち上がろうとするが… グイッ 「そんなに声を騒ぎ立てるな…数は死人の方が良い。 焦らずに楽に侵入者なんか殺せるだろうさ」 呑気に笑って伝五郎は神子田の右腕を引っ張ると寝室へ連れて行こうとする。 「お待ち下さいっ!先に…良いですかっ!? 私が行為を終えて戻るまでに…侵入者を物量圧しで殺しなさいっ! 今までの鍛練も何の為にやったと思うんですかっ!?」 伝五郎に引き摺られながら、神子田は部下に命令した。 「はいっ!承知致しましたっ!」 慌て部下は神子田に答えると、指示を伝えるべく走り出したのだった。 馬大作戦も束の間… ザンッ 「くっ!」 「ブヒヒヒンッ」 馬が山賊に斬り捨てられ、石田と日向は落馬してしまう。 「全く…上手く行かないものだな…」
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