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第八十二話恐ろ細川と圧し斬る囮部隊
「あっ…目印の瓢箪見えてきたよ…」
暫く走り、石切丸は気付いて次郎に指差す。
「はぁ…はぁ…やっと着いたかい」
疲れた顔をして、次郎は石切丸に答えた。
それから程無くして…
「御報告申し上げますっ!大太刀二神が本陣に御到着との事!」
伝令兵が島に報告する。
「そうか。良し、走って来ただろうから神様と言えど…喉が渇いているかも知れない…。
水を沢山運んでくれ。それから…俺が直接行こう。二人はどちらに?」
テキパキ指示した後、島は伝令に聞く。
「承知致しました。本陣の直ぐ入り口に居られます」
返事をした後、伝令は島に答えた。
「そうか…」
手を軽く上げ、島は礼を言うと歩き出す。
霧時雨は弓兵を集め作戦会議をしているので…この場には居ない。
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