第八十二話恐ろ細川と圧し斬る囮部隊

1/5
前へ
/857ページ
次へ

第八十二話恐ろ細川と圧し斬る囮部隊

「あっ…目印の瓢箪見えてきたよ…」 暫く走り、石切丸は気付いて次郎に指差す。 「はぁ…はぁ…やっと着いたかい」 疲れた顔をして、次郎は石切丸に答えた。 それから程無くして… 「御報告申し上げますっ!大太刀二神が本陣に御到着との事!」 伝令兵が島に報告する。 「そうか。良し、走って来ただろうから神様と言えど…喉が渇いているかも知れない…。 水を沢山運んでくれ。それから…俺が直接行こう。二人はどちらに?」 テキパキ指示した後、島は伝令に聞く。 「承知致しました。本陣の直ぐ入り口に居られます」 返事をした後、伝令は島に答えた。 「そうか…」 手を軽く上げ、島は礼を言うと歩き出す。 霧時雨は弓兵を集め作戦会議をしているので…この場には居ない。
/857ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加