番外編③主の為に!心霊写真を撮らなければならぬ!

2/4
前へ
/857ページ
次へ
「久しぶりの池田屋だな!」 嬉しそうに鶴丸は太刀を構える。 「鶴丸殿、御油断なされませんように…」 心配して一期一振は釘を差す。 「主命だ…死んで貰う」 笑って長谷部も打刀を振るう。 「これが出陣…か」 苦笑して信義も短刀を握る。 「…斬るのみ」 一文字も太刀を構えた。 「はは…」 苦笑いして歌仙も打刀を鞘から引き抜いた。 不動の目の前で戦闘が始まり… 「っ!」 一期一振が高速槍に突かれ、右肩を負傷する。 無音ですかさず、不動は撮影する。 「おっとっ!」 鶴丸も太刀に斬られ、背中を負傷した。 それも不動は撮影する。 「俺を殺しそこねたなっ!!」 高速槍に突かれ、長谷部は服がボロボロになり中傷を負う。 嫌そうな顔をして不動は撮影する。 「浅井究極奥義!」 「百花繚乱!!」 信義と一文字は連携技をやり、高速槍を含めた三人を倒す。 「首を差し出せ!」 歌仙が打刀を倒した。 「主命だ…死ね」 笑いながら長谷部は太刀を倒す。 「吉光の名は伊達じゃないっ!」 最後に一期一振が打刀を倒し決着が着いた。 不動は抜かり無く撮影を終える。 長谷部が中傷になったので、一期一振は本丸に帰る事になり… 不動も隠れて一緒に帰った。 そして、現像して貰うべく不動は明石を尋ねたのだが… 「ほんまに…これ現像しなきゃいけないんか? 自分…あまり曰く付きの写真現像したく無いんやけど…」 スマホの中のデーターを、明石はパソコンの画面で確認しながら苦笑いする。 鶴丸の写真には、背中に口を開けた女の顔が映っている。 一期一振の一枚目の写真には…光る無数の発光体が… 二枚目になると更に発光体が増えていた。 長谷部の一枚目、二枚目の写真には、赤い大きな手が映っている。 一文字と信義には、謎の火の玉が映っている。 歌仙の写真は、全体が紅くて見えにくい。 「我慢してくれ。これも愛奈様の御命令なんだ」 苦笑して不動は明石に頼む。 「愛奈ちゃんの?風変わりな写真好むな…こんな写真どないしはるんどす?」 呆れた顔をして明石は不動に問い掛ける。 「石切丸に鑑定して貰いたいんだ。…昨日の心霊写真特集を愛奈様はお気に召されたらしくてな」 苦笑して不動は明石に教える。 「不動も難儀やな…」 明石に納得してもらい、不動は現像して貰った写真を愛奈に献上した。 「うわ~!凄いっ!」 喜んだ愛奈は写真に夢中になる。
/857ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加