番外編③主の為に!心霊写真を撮らなければならぬ!

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「不動!!素晴らしき働き!褒めて使わす!」 信長の口調の真似をして愛奈はドヤ顔しながら褒める。 「はっ!恐悦至極に御座りまする!」 膝を付いて不動は頭を下げ礼を言う。 …やった…これで心霊写真から解放される… 不動は喜んで内心溜め息を付くが… 「今度は粟田口の心霊写真お願い!」 笑顔で愛奈は不動に頼む。 「…粟田口…ですね。私にお任せあれ!!」 …いやだぁ!!またかよっ!! 言葉とは裏腹に、内心頭を抱え不動は叫ぶ。 で、来ました京都市中。 「で…僕達の写真を撮りたいんだ?」 笑って乱は不動に聞く。 「…心霊写真をな…」 変な顔をして不動は乱から顔を背けた。 「不動、お前もさ…大将に言われっ放しじゃなく、ちゃんと言わなきゃ駄目だぜ?」 呆れた顔をして薬研は腰に手を当てる。 「…心霊写真に興味持つなんて心配だぜ。…心霊写真から心霊映像なんか言い出したら…マジヤバくねぇか?」 後藤は不安そうに聞く。 「これは…俺達で愛奈ちゃんを違う方向に興味向けなきゃね」 ヤル気満々に信濃は頷いた。 「やっぱ変身少女アニメか、可愛い少女漫画だな…。 少年漫画でも、冒険物なら興味沸くかも知れないぜ」 真剣に考えて厚は候補を上げて行く。 その間も、不動は撮って行く。 「マジカル朱里ちゃんとかは?マジカルプリンスと一緒に戦うラブバトルは見物だよ?朱里ちゃん変身して可愛いしさ!」 乱は興奮しながら力説する。 「乱はコミック全巻持ってるしな」 納得して薬研は頷く。 「怪盗ユシフェルは?摩天楼舞台に駆け巡るアクション漫画だぜ? 絵もメチャクチャ上手いしさ!」 お薦めなのか、後藤は力説する。 「マミムメモ物語は?五人のヒロインの頭文字がタイトルで、ラブコメディが軽快なリズムだし、子供でも分かりやすいよ?」 目を細め信濃も力説する。
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